悪質出会い系アプリとサクラの、循環を生む関係性

結果的にiPhoneの出会い系アプリはサクラがいても儲かる構造になっている

出会い系サイトの老舗・大手とも呼べるサイトは依然として高い売上げを保持し、規模の面でも数百万人の会員を抱えるので出会い系サイトというよりは超巨大SNSとなっています。

  • ハッピーメール

  • ワクワクメール

  • PCMAX

  • ASOBO

  • イククル

これらのサイトの売りは「サクラ無し」の「出会える系」というもので、サクラがいないという事実だけでも大きな差別化の要因となっています。

それくらいサクラのいる出会い系サイトが多いのです。

  1. サクラがいないから男性が女性と出会える

  2. 出会えるからお金を使ってもメールしたり掲示板に書き込む(つまり課金する)

  3. 男性の課金から得たお金で運営会社は設備投資、女性会員の獲得をする

  4. 1・2・3の循環によってネットの良い体験談・口コミが発生して、それを見て会員登録する男女が増える

  5. 1に戻る

このような循環で人とお金がまわるので人口動態的に少子化の影響を将来的に受けるおそれはありますが、人とお金が循環し続けます。

特に

  • 会員数

  • ネットの体験談や口コミの広告効果

このふたつは継続的な資産になります。

会員は目的を達成すれば(出会う、彼女彼氏を作る、結婚する)いったんはサイトの利用をやめるはずですが、また新たな目的(暇つぶし、愛人、浮気相手を作る)を作りサイトに戻ってきます。

サイトの利用は前払いの有料ポイント制なので、運営会社は未回収の恐れが少なく、男性会員はメールや書き込みの都度課金するので小額であれば心理的なハードルは低く、依存・中毒的な状況になれば課金額は増え続けます。

さらにポイントを得る為に友達紹介という手法を選択すれば自身が媒介になって会員を増殖させる機能を持ちます。

会員は継続的にサイトを利用して、お金を使い、さらに会員を増殖させます。

大手出会い系サイトにはSNSというかCGM(サイトの利用者が自分達でサイトを作っていく仕組み)的な仕組みがふんだんに盛り込まれているいます。

ということは

  • 自分たちでサイトのコンテンツを作り

  • 自分たちの紹介や体験談によってサイトの会員を増殖し

  • 自分たちの課金したお金でさらに機能拡張して、会員を増殖する

こちらもまた循環構造となっています。

ひとりの会員が入会して、退会すればそこで消滅するというものでなく、サイト内に自分が作ったコンテンツが残り、さらにネット空間に口コミや体験談が残るのでひとりの会員はアメーバ上に拡大する可能性を有する資産ともいえます。

ネットの体験談や口コミ自体もサーバーからデジタル的に消去されない限り残ります。

現在の状況では検索エンジンから無視されれば資産としての意味がほぼ無くなりますが、新しい体験談や口コミが日々増殖しているので検索エンジンのロボットが古いデータを消去する速度より早い速度で新しい文言とページを自らのインデックスに蓄積させています。

これも長期的な保存が可能で、新しい会員を増やす効果を持つので資産と呼べそうです。

なので成功している老舗出会い系サイトは

  • 会員資産

  • 口コミや体験談などネットに書き込まれているデータ的な資産

このふたつを他の失敗したSNSや出会い系サイトより多く保有していて、これが過去も現在も競争力を維持して成功している要因なのかもしれません。

最初に戻りますが、根本には「サクラがいないから出会える」という構造があります。

特にiPhoneアプリはサクラがいても結果的にサクラ無しの出会い系アプリになってしまう構造になっている

「出会える系」と呼ばれる出会い系サイトは「サクラ無し」という方針と事実が良い循環を生み、継続的に資産を増やし続けるということにふれました。

ではスマホの普及に伴って急増加、注目を集めるiPhoneとAndroidの「出会い系アプリ」はどうなのか。

例えば「サクラのいない出会い系サイト」として例に出したサイト達と似た様な、前払いポイント制のアプリをリリースしたとします。

SNSや出会い系サイトのような会員同士のコミュニケーションを前提としたサービスは女性がいれば盛り上がりやすいので最初にサクラとして女性を登録します。

アプリストアの新着などから見つけて何気なくダウンロードした男性のうち数パーセントがサクラの女性会員を本物の女性だと勘違いして課金してしまうでしょう。

課金するお金が無い人は招待コードの機能で無料ポイントを得ようとTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアや自分のブログを使って結果的にサクラの女性会員ばかりのアプリの宣伝をします。

ネットの宣伝効果によって男性会員は増えますし、総数が増えれば課金する男性の数も増えますし、総課金額が増えます。

総課金額が増えると、アップルストア(app store)やグーグルプレイ(google play)で売上げランキング、セールスランキングの上位に入ります。

セールスランキングの上位に入ると不思議なことに

  • 信頼できるアプリ

  • 面白いアプリ

  • みんなが使っているアプリ

と思う人達が増えます。男性だけでなく女性もランキングを信頼してしまうのです。

出会い系アプリなのに

  • 信頼できて

  • 面白くて

  • みんなが使ってる

ということになればダウンロードする人が男女共に増えます。

ここにサクラではない女性会員が増える仕組みがあります。

サクラではない「素人」の女性会員が増えれば、サクラの女性会員とサクラではない女性会員の割合を減らすことは自由自在ですので、後は割合と課金の具合を調べながらコントロールしていけばいいのです。

サクラのいる出会い系アプリなのに気がついたら

  • 男性会員がいる

  • サクラではない女性会員がいる

  • アプリのランキングを見て継続的に新規会員が増えていく

  • 会員が友達紹介で増殖していく

このようにサクラのいない出会い系サイトと似たような構造・循環が生まれてしまいました。

この循環はアプリのランキングを見てダウンロードするかしないかを決める傾向が強いiPhoneユーザーならではです。

iPhoneアプリのリリース時の審査は厳しいと言われています。

不正なコンピューターウィルスが混入していないかなど、プラグラム自体もチェックするそうです。

プログラムをチェックすればサクラ会員を使えるようになっているのかどうか判別可能なのでしょうか。このあたりはよくわかりません。

サクラ会員はプログラムなのか人なのか

出会い系の世界では「オペレーター」と呼ばれるバイトがいて、メールの文章を巧みに作り男性に課金させます。

Webサイトの場合はオペレーターの役割をコンピュータープログラムにすべて任せることが一応可能ですし、一台のパソコンで数百人の女性になりすまして男性会員と個別でやりとりすることも可能です。

これは出会い系サイトのプログラムをすべて自社で自由に管理したり変更できるから可能なことであり、アプリのリリースや更新内容に審査が必要なiPhoneアプリの場合はどうなっているのでしょうか。

  • アプリへのオペレーターによる不正な接続があった場合、アップル側で気づくのか

  • サイトと同じ様に一台のパソコンで複数のアカウントを持ち、メールなどができるのか

もし一台のパソコンで複数の女性アカウントを作ってメールできないのなら、一人のオペレーターが複数のiPhoneをもって操作したり、iPod touchを沢山持って会社のWi-Fiで接続して操作しているのかもしれません。

この方法だとコストも手間もかかりますが、ダウンロードした分はしっかりアプリのダウンロードランキングに反映されるというメリットがあります。

Androidアプリは審査が緩いけどランキングの仕組みが弱いからサクラが有効的ではない

アップルのアプリと比較するとAndroidの方が圧倒的に審査体制がぬるくて危険なアプリが跋扈していますが、サクラがいるアプリが売上げランキングの上位には入っていません。

iPhoneアプリでのサクラの有効性はストアのカテゴリごとの売上げランキングやダウンロードランキングに頼っているということなのでしょうか。

確かにAndroidアプリの利用者はiPhoneアプリと比べるとダウンロードするアプリをランキングからではなく、自分で検索窓から探すという統計を見たことがあります。

検索窓から出会い系アプリを探す人は男性に偏り、iPhoneアプリ程上手く会員を循環させることができないのかもしれません。

けれどこのままiPhoneアプリにサクラがいるという事実をアップルが放置しておくとも思えず、ユーザーからの通報やアップル独自の審査によって不正アプリ、例えば

  • 17歳以下が利用しているSNS

  • サクラがいる出会い系アプリ

などはストアから削除、審査拒否されるようになると思います。

出会いを求める男性と女性は常にいて、受け皿としての出会い系アプリが無くなればまた「出会える系サイト」へと回帰します。

つまり、また自らが出会える系の資産となり増殖の手助けをすることになります。

インターネットが爆発的に普及した要因は「出会い」と「アダルト」だと言われていますが、その説はいまも根強くて、出会える系サイトの存在はそれを証明しています。