2011年から2015年6月くらいまでの出会い系アプリの歴史と変遷

LINE・カカオトークが大きな影響を出会い系アプリに与えた

LINE・カカオトークが2011年頃から若者の間で使用されはじめました。

それまではウィルコムと契約して無料通話をしていたのですが、スマートフォンでアプリをインストールするだけで無料通話ができる(音質はともかくとして)というのは男子高校生や女子高生を中心とした若者にとって非常に金銭面で助かるアプリです。

しかし、あまりの人気故にアプリのレビュー欄が出会い系状態となりました。

というのもLINEなどの無料通話アプリは「ID」と呼ばれる自分で設定する文字と数値の羅列によって、簡単に他者と繋がることができるからです。

レビュー欄には出逢い目的で自分のIDを書き込むユーザーが多数現れました。

そしてLINE掲示板やカカオトーク掲示板という、いわゆる出会い系掲示板のようなサイトが乱立し、その中で援助交際や即合いなどの言葉が行き交う混沌とした状態となり、そもそもの無料通話・チャットアプリの範疇と大きく超えたコミュニケーションアプリとしてどんどん普及していきました。

LINEやカカオトークとは別に、より直接的に出会いたいという欲望を叶えてくれる出会い系アプリも登場しています。

代表的なアプリには

  • 斉藤さん

  • おごりん

  • ぎゃるる

  • スマとも

などがあります。

多くがGPSの機能を利用して近くにいるスマートフォンの出会い系アプリを使っている人がすぐわかります。

ご近所で気軽に出会いたいというユーザーのニーズを満たしてくれるものでした。

これらのアプリもすぐ人気アプリとなりました。

特に「斉藤さん」「ぎゃるる」に至っては、猥褻画像を女性に送って逮捕者が出たり、女子高生に対する買春で男性が逮捕されたりと、全国ニュースで取り上げられるような状態となりました。

出会い系によって業界が大きく成長して

ガラケーの黎明期はスタービーチなど出会い系サイトの存在を抜きに語れません。

iPhone・Androidを中心としたスマートフォンの時代にとってのスタービーチがこれらの出会い系アプリなのかもしれません。

2000年前後にワンクリック詐欺や買春・売春などの犯罪で大きな社会問題になったこれらの出会い系サイトですが、法律面での対応は非常に遅く2002年に出会い系サイト規正法が成立しました。

とはいえ中身に関しては充分でなく、出会い系サイト規正法は2007年に改正されています。

ネットの世界は中々大人には理解し難いのでしょう。

出会い系アプリに対する法的な規制はいまのところ存在しないようです。

出会い系アプリを管理する胴元であるアップルとグーグルが外資系企業ということもあり、出会い系サイト規正法の際と同様に法律面での対応は大きく社会での実情とは遅れての実施となりそうです。

なんらかの規制の法律は施行されるまでに、出会い系アプリでの犯罪は大きく増えるはずです。

また、mixiやモバゲー・グリーなどの国産SNSに対しては非常に厳しいレギュレーションを設けて監視させているのに対して(3社は上場企業という立場もありますが)facebookに対しては、監視体制を厳しく求めているというニュースなどはみかけません。

facebook内でも出会い系アプリは存在し、iPhone・Androidアプリでもfacebookのソーシャルグラフを利用した出会い系アプリが増え続けています。

また、実名制を謳っているフェイスブックですが、実際は実名でなくても登録できるということで、未成年が成人のふりをして違法な行為をすることもあるでしょう。

出会い系アプリ周りに関しては、非常に多くの問題が潜在しており、外資系企業がメインプレイヤーということもあり、どのように日本の法律が対応していくのかは今後社会的な注目が集まりそうです。

2012年12月現在では特に法的規制がかけられるという報道はみかけません。

とはいえ日本を代表する大企業である携帯3キャリアのNTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの収益は

LINE、カカオトーク、comm、wechat、kik messenger、skype

等の無料通話・チャットアプリの使用者増加によって圧迫されることは確実です。

今後のスマートフォン端末とチャットアプリ利用者の増加によって各キャリアが収益となる通話料金は確実に減少します。

対策としてNTTドコモは自社でソーシャルゲームを展開し、新たな収益源を生もうとしているようですが、この行動に対して新聞・ネットなどのメディアやソーシャルゲームの専門家は冷ややかな目線を送っています。

ただ携帯キャリアの収益が減少するだけでなく、「LINE関連アプリ」と呼ばれるアプリの出現も問題視されています。

これらのアプリはLINEやカカオトークなどの無料チャットアプリの使用者用に製作されたもので、LINE等の利用者が簡単に目的が一致する友達を探せることで人気アプリとなっています。未成年でも機能制限は無く、利用可能です。

LINE関連アプリの出現によって、好奇心で他人と気軽に出会って犯罪行為に巻き込まれたり、猥褻写真の被害や自分が相手のチャットアプリ経由で送った写メが悪用されたりと、アプリ経由の未成年の犯罪被害数は明らかに促進傾向にあります。

LINEやcomm等の無料通話・チャットアプリの人気は「LINE関連アプリ」というジャンルのコミュニケーションアプリを生みました。

これはLINEやkakao talkなどの利用者が投稿・閲覧して楽しめるサイトです。

使い方は簡単で、投稿してある無数の書き込みの中から写メやプロフなどを見て気になる相手がいたら、その相手のチャットアプリのIDをコピーできる仕組みです。コピーしたら自分のスマホでチャットアプリを起動して、そのIDで相手と繋がるだけです。即複数の相手と交流可能な点が特徴です。気軽に、迅速に異性と交流できる点からこれらのアプリは若者を中心に高い支持を受けています。

簡単さ故に未成年の利用がLINE関連アプリ経由でトラブルが起きているのも真実です。

android端末における個人情報の抜き取りもまだまだ問題として残っています。

そもそもなぜアンドロイドだけなのか疑問に思う方もいるでしょう。

大袈裟にいえばスティーブ・ジョブズの思想とグーグル経営陣の思想の違いです。

スティーブ・ジョブズはマッキントッシュやiPhoneを自らの手で完璧に管理するという思想を持っていました。

なので携帯のOSもアップルで作り、製品もアップルのみが非常に厳しい基準で管理します。

管理の厳しさはアプリにも影響します。iPhoneなどのアプリは公開前にアップルに審査されます。審査はアプリを構成するプログラムも一緒に行われます。

個人情報の抜き取りなどの悪意のあるマルウェアは結局はプログラムです。不審なソースコードがあればアップルに審査され公開を拒否されます。なのでiPhoneアプリではウィルスの混入したアプリは流通しません。

逆にグーグルは違います。

基本的にアプリは誰でもリリースでき、リリース後にチェックされます。さらにアップルほどは厳密に審査を行っていません。

なのでアプリに悪意のあるマルウェアが混入されることがあるのです。ウィルスは日々新しく開発されています。有料のアンチウィルスソフトをアンドロイド端末にインストールしても、開発された直後のウィルスに対しては効果の無いことがあります。

根本的なチェック体制を見直さない限り事件に無くなることはありません。

抜かれた個人情報がどのように悪用されるかはまた追記します。

2015年は未成年も使えるGPSの即会いアプリがブームに

2015年になるとGPSを使って近くにいる同じアプリを使っている人を表示できるアプリが人気になりました。

アプリを開発しているシステム会社が全部同じなのか、機能的にはほとんど同じで

  • アプリ名

  • 料金

  • アプリのデザイン

  • 運営会社

などが違うのみで同じようなアプリが量産されています。

18歳以上かどうかを求める年齢確認は全部行っていません。ただ、利用規約に「出会いは禁止」のようなことを書いています。

出会いは禁止と規約に書いていますがアプリを運営している事業者は未成年が異性と出会える掲示板やチャット機能をサービスとして提供していますので、警視庁が定める「出会い系サイト」に該当するように思えます。

未成年が使えるだけでなくサクラの女性会員もいます。

男性はサクラだと思われる女性会員にメールを送っています。

メールは1通200円前後でかなり高額です。

客観的に見てこれらのサクラのいる出会い系アプリを運営して利益を出すことは詐欺のように見えます。

しかしアプリの売り上げランキングから推測するにかなりの売り上げが出ているようです。

悪質な出会い系サイトのように集団訴訟などが起きないのは

  • 利用している男性数は多い

  • けれどアプリに課金した額はひとりあたり数千円〜数万円程度

  • よって集団で訴訟しようなどのような動きが起きない

ということだと思います。

額は少なくとも詐欺は詐欺です。

しかし、従来の出会い系サイトのように数百万円以上をだまし取ったり架空の人物の口座に振り込ますようなことは起きていないので警察も動きづらいかもしれません。

お金を無駄にした男性も数千円〜数万円程度なら「人生勉強になった」と自分に言い聞かせることもできるのでしょう。

それでもこれらの詐欺アプリに対しての不穏な動きの兆候のようなものは感じられるので2015年中に何か大きな変化が起きるかもしれません。