名前が似ている出会い系アプリがたくさんある理由

2015年の夏から秋くらいから見られてる現象が、似たような名前の悪質アプリの増加です。

人気アプリと似たような名前のアプリの増加は利用者(ユーザー)が混乱するだけですし、自分達のアプリのブランド価値を構築することができず本来であればするべきでないのですが、アプリ運営者にとってメリットがあるので似ている名前のアプリが増えています。

この現象の背景や過去はどうだったかなど、簡単に解説しますので不思議に思っている方は参考にしてください。

最初はgoogleplayでPCMAXやワクワクメールがたくさんあった

似たような名前のアプリが頻繁にリリースされるようになったのはまずはAndroidアプリをダウンロードするgoogleplayからです。

2012年頃が最もひどかったように思います。

しかも

  • PCMAX・ピーシーマックス

  • ワクワク・ワクワクメール

  • ハピメ・ハッピーメール

  • イククル・1996

  • アソボ・ASOBO

  • YYC・ワイワイシー・ワイワイクラブ

これらのサクラがいない定番アプリ名を名前に含んだものがとても多かったです。

これは、googleplayの利用者はアプリ検索をよく利用するというユーザー動向からこれら大手出会い系サイトの名前を含むものを作っておけばそのアプリ版を探している人が自分のアプリをダウンロードしてくれるだろうという考えからだと思います。

当時はgoogleplayでこれら大手サイトのアプリ版がなかったこともこれら偽物アプリの増加に拍車をかけました。

本当に悪質なものだと、公式でもないのに「公式YYCアプリ」のような名称でアプリをリリースしていました。

アプリ名こそこれら大手サイトを模倣していますが、中身はただのブラウザアプリと呼ばれる、自分のサイトをアプリで閲覧できるようにしただけのお粗末なものでした。

閲覧先でアフィリエイト広告を掲載して設けていたようです。

もちろん本家とは何も関係が無い個人のアフィリエイターなどが運営していました。

もの凄い数のアプリがリリースされましたが、googleplayのアプリ審査方法が変わったことによって、これらの悪質アプリは無くなりました。

当然の結果といえば当然の結果です。

ASO(アプリストア最適化)について

SEO(検索エンジン最適化)という言葉は見たことや聞いたことがある人は多いと思います。

アプリの場合はASO(アプリストア最適化)といって、アプリ版SEOのようなことが行われます。

といってもできることはことは限られています。

  • アプリの名前(タイトル)

  • アプリの説明文

にユーザーがアプリ検索で使用するであろう言葉を盛り込むことがまず第一のASOとなります。

他にはアイコンを工夫するなどの方法があります。

例としては先ほどの大手出会い系サイトの名前以外だと

  • 出会い・出逢い・出合い・出会える・出逢える

  • セフレ 掲示板・エロ写メ 掲示板

  • 出会い 無料・出会い 完全無料

このような多くの男性が検索するであろう言葉がタイトルや説明文に盛り込まれやすいです。

ただし、App Storeやgoogleplayに規定がありますので、規定に違反するような内容のタイトルだとアプリをリリースすることができません。

それでも規定がそこまで厳しくないので(2015年12月現在は)、ユーザーを混乱させるようなアプリがiPhoneアプリをダウンロードできるApp Storeでたくさんリリースされています。

App Storeは人気アプリの模倣アプリが乱立

そもそもスマホアプリは他の人気アプリの模倣が容易です。

バズドラが流行ればパズドラの機能を模倣したアプリが続々とリリースされますし、モンストが流行ればまた同じようなアプリがリリースされます。

試しにも2016年10月14日の「ソーシャルネットワーク」カテゴリのダウンロード数が多いアプリを見てみます。

  • 大人チャット – 暇つぶしトーク掲示板で出会い探し

  • 【出会い】完全無料の素人トーク

  • 出会いチャット – 完全無料であい&見せ合いライブチャットアプリ

  • 出会いチャット – 友達&出会い探しが完全無料なトークアプリ

  • おとなトーク – 大人の完全無料ひまトーク

  • 出会いのオトナトークは会えるご近所友達探しチャット

  • オトナの出会いチャット LIKE

  • 粋トーク-無料で使い放題。おとなのチャットで出会い探し掲示板-

  • 秘密の出会い掲示板

  • ひみつのチャット-ID交換し放題!登録無料の出会い探しアプリ!

このように「オトナ」「大人」「出会い」「完全無料」「チャット」「トーク」「秘密(ヒミツ)」などの名称が入っているアプリが多数ランクインしています。

しかし、よく見るとどのアプリも何を言いたいのかよくわかりませんし、「素人」と書いてあるアプリに素人女性がおらずサクラだらけだったり、「大人(オトナ)」と書いてあるアプリが未成年だろうと誰でも使えるような状況だったりします。

結局のところ名前に意味はありません。

アプリ名に特に出会いを求める男性が使うようなワードが入っていますので、App Storeで検索した時に表示されやすういようにしているのでしょう。

しかし、おそらく検索結果に表示されたい以外にも意図があってこのような訳のわからない名前にしているのだと思います。

人気アプリと名前が似ていればおこぼれがもらえる

人気アプリと名前が似ていればApp Storeやgoogleplayでの検索結果に表示されるのでおこぼれがもらえるというメリットがあります。

アプリストアだけではありません。

アプリをダウンロードする前にgoogleやYahooなどの検索エンジンを使って口コミや評価を調べたい人は多く、アプリ自体もApp Storeやgoogleplayの個別ダウンロードURLが検索結果画面に表示されます。

なのでうまくいけば他のアプリの口コミなどを調べようと思って検索した人にダウンロードしてもらうことができます。

名前が似ているアプリが大規模な広告宣伝をすれば体験談や評価を調べる人が増えますので、もらえるおこぼれの量が増えてメリットがとても大きいことがわかります。

人にお金を使わせて無料で広告宣伝できることになるので、かなり美味しいです。

悪質アプリやサクラがいるアプリは口コミや体験談を分散できる

ユーザーは口コミや評価をネットで検索すると先に述べました。

先ほど一覧にしたアプリ群のようにアプリの名前が似ていると個別のアプリの口コミや評価を探すことが困難になります。

例えば、ものすごくわかりやすいオンリーワンのアプリ名を使っているアプリでサクラを使ったりしていたらそのことが評価サイトや口コミサイトに投稿されます。

そして、そのサイトはユーザーの目に触れますので、サクラがいるアプリをダウンロードして時間を無駄にしてしまったり、サクラ相手に課金してしまう被害者を減らすことができます。

ユーザーが特定のアプリの口コミや評価を探すことを困難にすることによって悪いことを考えている業者にとっては

  • サクラの女性に課金させる

  • 他の悪質アプリやサイトに誘導する

  • LINEのID交換してからアフィリエイトに誘導する

などの行動がしやすくなります。

おそらく似たような名前のアプリが乱立する理由はこれが最も大きいのだと思います。

ユーザーが知識をつけさせないことによって自分たちは利益を出しやすくなるのです。

悪質な出会い系サイトでは多かった例ですが、アプリ名や運営会社名が違っていたけれど結局元を辿れば一個の会社がグループ会社を使ってサクラサイトを運営していたということがたくさんありました。

似たような名前のアプリの運営者名はそれぞれ違いますが、機能やデザインは似ています。

もしかしたら同一のグループ内で似たようなアプリをたくさん作ってユーザーを幻惑しようとしているのかもしれません。

本来アプリの評価の参考になるべきApp Storeやgoogleplayのレビュー・評価についてはステマだらけなので正しく機能していません。

プラットフォームであるApp Storeが正しく機能していないことも詐欺被害者の増加につながっています。

悪質な出会い系サイトが名前・URL・運営責任者・会社名などをどんどん変えてオペレーターを使ってたくさん人からお金を騙し取ったようなことが続けばApp Storeの信頼性も揺るぎます。

サイトではサクラのいる悪質出会い系でお金を騙し取られた被害者が集まり集団訴訟を起こしたりしていますが、似たようなことが出会いアプリでも起きるかもしれません。

App Storeがレギュレーションを変えればこの作戦は不可能に

App Storeを運営しているのはアメリカのAppleで、googleplayを運営しているのはアメリカのgoogleです。

どちらも日本法人が日本国内にありますが、どれくらいの権限を持っているのかは定かではありません。

しかし、似たような名前のアプリが乱立していて、しかもサクラがいたり他のアプリに誘導することが目的のアプリだということは把握しているはずです。

そのまま放置しておくことはブランド価値の失墜やApp Storeの信頼性にかかわる部分なので近い将来アプリの審査基準が変わり、似たような名前のアプリはすべてなくなると思います。

アプリの申請時にすべてチェックされ、似たような名前のアプリはリリースできなくなるでしょう。

そうならないとサクラ相手に課金して金銭的な被害を受ける人は減りませんし、業者に騙されてメアドやLINEのIDを転売されたりする人は増え続けます。